先端IT関連優良企業7社が、優勝の栄冠を目指す第31回IPI軟式野球リーグ大会3日目が7月1日(土)にさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。

　勝利したのはTDIとJBS。TDIは新が相手打線を寄せ付けないナイスピッチングで勝利、JBSは一番ヶ瀬の2本塁打に加え井手が相手打線をシャットアウトし勝利、ESCOと同率首位に並ぶ。

　また、IKIとSCSKは互いに譲らぬ投手戦を展開。息を呑む試合展開のまま最終回までもつれ、引き分けとなり、両チーム優勝に向けて価値のある勝ち点1をもぎ取った。

　交流戦ではリーグ外の2チーム、アーシャルデザインとシチズンが対決。強力打線のシチズンが一発攻勢でアーシャルデザインを圧倒。継投でのノーヒットノーランも達成し、見事交流戦2連勝となった。

IKI 1-1 SCSK　速球派VS軟投派！　投手戦の決着つかず引き分けに

　両先発が好投をみせる緊迫した投手戦となったこの試合。ストレートで力強く押すIKI堀江と、変化球を駆使し打者を翻弄するSCSK剣持。対称的な両先発は互いに1点を失いつつも要所を抑え、味方打線の援護を待つ我慢比べの投球となった。


　最終回、1打サヨナラのピンチを迎えるもキャッチャーが盗塁を刺しゲームセット。総力戦となった好ゲームは、互いにとって価値ある引き分けとなった。

JBS 15-0 AAS　一番ヶ瀬が衝撃の2本塁打！　JBS井手が完封で勝利

　初回、JBSは黒瀬のタイムリーで1点を先制すると、3回には一番ヶ瀬の本塁打などで5点、さらに4回にも一番ヶ瀬がこの日2本目となる本塁打を放つなど一挙9得点を奪い試合を優位に展開する。


　一方のAASは、自慢の打線が沈黙JBS先発井手の前に散発4安打。投打が噛み合ったJBSが15-0で勝利。ESCOと同率首位に並んだ。

TDI 3-1 SRA　TDI新が完投勝利！　被安打1のナイスピッチング

　試合が動いたのは2回。TDIは、この日の先発投手の新が自らのバットで出塁すると、四球と内野ゴロの間に2点を先制。緊迫する投手戦となるなか、4回にはSRAが千田のタイムリーで1点を返し反撃ムードになるものの、TDI先発の新から放ったヒットはこの1本のみ。


　SRA丸岡も制球に苦しみながらも被安打2に抑える投球をみせるが追いつけず。4死球を出しながらも、新が6回1失点と見事なピッチングでチームを勝利に導いた。

【交流戦】アーシャルデザイン 0-12 シチズン　打線爆発！　3本塁打を放ったシチズンが交流戦2連勝

　今季から始まった交流戦。今節はリーグ外同士の戦いとなった。試合が動いたのは2回、シチズンは連続四球でランナーを貯めると相手のエラーなども絡み3点を先制。さらに3回に矢島、4回に佐倉田と佐藤に1発が飛び出すなど強力打線が爆発し追加点を奪っていく。一方のアーシャルデザインは、シチズン投手陣の前に打線が沈黙。終わってみれば佐藤、岡本、白間の3投手による継投でのノーヒットノーラン達成となり0-12でシチズンが勝利した。


【第31回IPI軟式野球リーグ参加企業】
アイエックス・ナレッジ株式会社(IKI)
ウチダエスコ株式会社(ESCO)
株式会社エイエイエス(AAS)
株式会社SRA(SRA)
SCSK株式会社(SCSK)
情報技術開発株式会社(TDI)
日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)

第31回 IPI軟式野球リーグ
●主催:IT SPORTS連盟
●後援:(株)ベースボール・マガジン社 週刊ベースボール／(一社)日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)
●協賛:協同乳業(株)/キリンビバレッジ(株)/ゼビオ(株)・(株)ヴィクトリア/フクダ電子(株)/ミズノ(株)
●協力:横浜スタジアム/大宮けんぽグラウンド/ナガセケンコー(株)

【IPI軟式野球リーグとは】
1991年に設立されたIT企業対抗軟式野球リーグ。野球を通じたIT企業同士の連携、社員の活性化、業界自体の認知度向上などを目的とする。今年で31回目を迎えている。

【今節の詳細はこちら】
IPI軟式野球リーグ公式HP
http://www.itsportsleague.jp/baseball/

文=山下貴將　写真=BBM